【海底熟成はウイスキーでも可能?】熟成条件と新たな可能性について

「海底熟成」というワードをみるとロマンが溢れていますよね。実際、ワインや日本酒、古酒など、多くのものが日本の海で、海底熟成され始めてきています。ウイスキーも海底熟成の試みが行われていますが、知名度はまだ高くありません。

弊社・海底熟成研究所では、宮城県女川町沖で半年から1年ほどの期間でポルトガル産ワインを海底で熟成させています。この海底熟成のノウハウを活かし、海底貯蔵や熟成サービスを行っています。

そこで今回は、海底熟成はウイスキーでも可能なのか…。海底熟成がどのように影響を与えるのか解説します。

目次

ウイスキーはどのようにして熟成される?ワインと比べると…

これからウイスキを海底熟成させてみたい、購入してみたいという方においても、まずは再度ウイスキーの熟成を理解しておきましょう。

ウイスキーの熟成の考え方

ウイスキーは蒸留後、ニューポットと呼ばれるアルコール濃度65%〜70%のものを樽の中で長時間寝かせる作業があります。

「寝かせる」と聞くと、ワインのように瓶詰めされた後に、横に寝かせた状態を思い浮かべる人も多いでしょう。しかし、ウイスキーはアルコール度数が高く、高温多湿、直射日光を嫌い、熟成庫と言われる場所で熟成をへて、瓶詰めされるわけです。

したがって、ウイスキーは樽の中で熟成が進んだ原酒が「ピーク」を迎えるタイミングで瓶詰めされ、ほぼ完成形として市場に出回ることになります。

ウイスキーの熟成において重要な樽や気候条件

ウイスキーの熟成において、樽というのはとても重要な鍵をにぎります。同じ原酒でもどの樽材を使うかで印象はかわります。樽材においては、シェリー樽、ホワイトオーク、スパニッシュオーク、バーボン樽、ミズナラ、パンチョンなど様々。

加えて、貯蔵庫の環境も重要です。気温や湿度によって原酒の反応も変わります。「天使の分け前(angels shere)」という表現があるように、樽の隙間からウイスキーが蒸散。気候などによりますが約2%〜4%。暑い地域に貯蔵する樽では10%を超えるものも存在するようです。

海底熟成がウイスキーの貯蔵方法に新しい可能性を?味の変化は?

海底熟成とウイスキー。ロマンを感じる人も多いのではないでしょうか?海底熟成は日本のウイスキー作りにどのような可能性を示すのかチェックしましょう。

日本のウイスキー作りの現在地

サントリーやニッカなど大手をのぞいて、日本ではウイスキー近年、ウイスキー蒸溜所が増えました。一方で、稼働後数年は熟成に時間も要するため販売に漕ぎ着けることができません。熟成に時間がかかるからですね。

貯蔵庫においては管理をしていたとしても気候の影響は少なからずあります。寒暖差が激しいと蒸散してしまう率も高くなるため、場所選びは重要です。一方で、蒸散することを見越しても温暖な方が熟成が早まることから、そういった地域で貯蔵する蒸溜所も存在します。

原酒はあるが保管場所に困る蒸溜所も

日本のウイスキーはどうしても出荷量が安定していないことから価格が高騰するケースも多いです。ですが、様々な取り組みにトライし、盛り上がりを見せています。クラウドファンディングで施設作りに力を入れたり、複数の貯蔵庫で熟成したものを組み合わせたり、ピートを効かせたものなど…。

ウイスキーファンにとっては嬉しいことですが、一方で小さな蒸溜所では生産出来る本数に限りもあります。たくさん原酒を作っても貯蔵庫が無くなってしまったり、熟成に時間がかかってしまったりと問題は様々。

ですが、このような問題、チャレンジには実は海底熟成がフィットするんですよ。

海底熟成をウイスキーでも!海底貯蔵・熟成サービスとはどんなサービス?

海底熟成はウイスキーには向いていない、変化はないのでは?と感じている人も多いでしょう。ですが、そもそも海底熟成はロマンが詰まった取り組み!自分の所有するウイスキー、仕入れたもの、試したいものを海底貯蔵してみてはどうでしょうか?

特別な一本を作り出そう

海底熟成ワインを私たち海底熟成研究所では取り扱っています。そもそも海底熟成ワインは2010年頃、沈没船が見つかりその中に眠っていたワインが「驚くほどおいしかった」というところから、海底熟成の可能性が探られました。

弊社では5年の歳月をかけて海底熟成ワインプロジェクトが進み、取り扱っている「Vinculo Eternoヴィンテクロ・エテルノ」は好評をいただいております。

 「陸上よりも海底で熟成させたほうが 『短期間』で熟成 可能です。まだ科学的根拠はわかっていませんが、水圧や温度、暗さや揺れなどが味をもまろやかに仕上げてくれます。特に弊社の熟成先、女川町沖では、暖流と寒流とがぶつかる水域なので、年間水温が平均18度前後以下と比較的低い水温が維持されます。水温が上がりすぎないため穏やかにウイスキーを熟成することが可能です。

特別な時間を経て生み出されるボトルは、様々な付着物によって世界に一本しかないデザインに仕上がります。弊社では瓶の汚れは一つ一つ洗浄を行っているため付着物こそありますが、あくまでデザインとして楽しめるレベルに、綺麗に出荷していますよ。

ウイスキーも同様に特別な一本に仕上げてみてはいかがでしょうか?

海底熟成させる場所は保管に優れている

「海底熟成においてウイスキーとワインは違う!」と考える方も多いでしょう。ですがアルコール度数が高い方が熟成には向いており、瓶詰め後でも海底で熟成させる取り組みは行われています。

実際、樽詰後ですので、樽からの影響は受けませんが、波による音や揺れがお酒の風味に変化を与えます。貯蔵する場所や、保管場所に困った時には海底熟成サービスをウイスキにーに利用して見るのもおすすめですよ。

また、弊社では特許申請中のオリジナルの防水キャップを用意しております。海底熟成をウイスキーに試してみたい方はお気軽にご相談くださいませ。

まとめ:【海底熟成はウイスキーでも可能?】熟成条件と新たな可能性について

今回は、海底熟成でウイスキーはどう変化するのか、向いているのか、について解説しました。実際、熟成過程に違いはあるものの、瓶詰め後、海底に貯蔵することで何らかの影響を受けることは明らかでしょう。

ですが、個人やノウハウがない状態で海底熟成をウイスキーに対して行うのはリスキーです。海底熟成研究所の設備をぜひ一度ご活用してください。特別なボトル、特別なウイスキーを作り上げましょう。

海底熟成ワインで、特別なひとときを。

高級ワインは、飲み頃を迎えるまでに時間がかかると言われています。
その長さは、収穫されてから10年、20年というのも珍しくありません。

それだけの期間を地上で熟成させるためには、
適切な湿度と温度管理、そして暗闇という条件が欠かせません。

その膨大な時間をかけたヴィンテージワインが高値になるのは仕方がありません。

でも、この期間をワープする事が出来たらどう思いますか?

それこそが、海底熟成ワイン「ヴィンクロ・エテルノ」の魅力です。

  • 海底20mという地上の3倍と言われる水圧
  • 適切な水温と光を通さない海底環境
  • 海の揺らぎ

これらを経験したワインは、
まるで、何年もの熟成を経たような、味わいを創り出します。

一度、ご経験された方は何度もリピートいただけるようなワインに仕上がっております。

大切な人との、特別な時間に。是非ご賞味ください。

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